廃校になった校舎に笑顔と笑い声を

紀州くちくまの熱中小学校の校舎がある和歌山県上富田町生馬大宮地区。

校舎は、廃校になった旧上富田町立生馬小学校芦山分校を利用し授業を行っています。

この学校は、明治34年に生馬小学校芦山分校として創立。昭和47年に本校(生馬小学校)に吸収されて閉校になりました。
平成30年5月に、45年の時を超えて、紀州くちくまの熱中小学校として、再び校舎に生徒の笑顔と笑い声がこだまする場所になりました。

玄関を入ると、廊下があります。土間の廊下です。横には「げた箱」がありますね。この雰囲気が私はとても大好きです。あぁ、小学校だなぁと感じますね。

教室の扉の上には「第一教室」。分校だったので「複式学級」だったんでしょうね。複数の学年が一緒になって勉強をするなんて、今では想像することが難しいですよね。

教室へ入ると、目の前に黒板が飛び込んできました。
黒板の「がつ にち ようび」の文字に、懐かしくて思わず涙が出そうでした。
45年前までこの黒板を使ってたくさんの子ども達が学んでいたんだなぁと思うと、本当に紀州くちくまの熱中小学校ができて、再びこの場所で学べる喜びを噛みしめることができました。

教室内は、畳敷きになっています。
これは、この学校が地域の防災、災害拠点として使うことを想定しています。
実際、数年前の大水害の時にこの集落は孤立をして、非常に不便な思いをした経験があります。
その教訓も踏まえ、災害時の避難場所として活用できるようにしています。シャワー施設、衛星電話も完備しています。

授業は、畳の上ですがイスを置いて行います。

校舎の外は、四季を感じることができる景色があります。
目の前には小川があり、サワガニがいたり、鮎がいたりと自然を満喫することができます。
一ヶ月に一回でも、このような場所でリフレッシュを兼ねて遊びにきて、ついでに勉強するって言う生活も楽しくないですか?。

紀州くちくまの熱中小学校には、全国12校の熱中小学校最年少生徒がいます。0歳の赤ちゃん(^.^)。
いつも、ママと一緒に授業を受けてくれています。
赤ちゃんが少しぐずっても、教頭先生があやしてくれたりと、「お互いさま」精神で、学びたい人に優しい学校なんですよ。

いよいよ第2期生の募集が始まりました。

お申込はこちらから。
第2期スケジュールはこちらから。

入学申込の締切は平成30年9月30日です。
第1期目からの継続申込みも多数あるため、入学申込みはお早めに。その場で行動が熱中小学校です。

ちなみに、紀州くちくまの熱中小学校の校舎の隣にあるおそば屋さん「おおみや」さん。
ここの「鴨南蛮そば」は絶品ですよ。ぜひ、召し上がってください。