祝 紀州くちくまの熱中小学校 開校 1周年

紀州くちくまの熱中小学校 事務局長の佐多 圭一郎です。

本日(令和元年5月19日)で、紀州くちくまの熱中小学校は開校1周年を迎えました。

奥田 誠 上富田町長、浦校長、長井教頭、上羽用務員

和歌山県上富田町生馬にある大宮地区。
周辺集落には住民が5軒しかない山奥の廃校に「大人の社会塾 熱中小学校」を創ると聞いた時は、正直言って、「大丈夫か?」「生徒さんは来てくれるのか?」「そもそも何をしたらいいの?」
不安しか無い中で開校を迎えたことは、今でも忘れられません。

「熱中小学校って何?」からスタートして、手探りの中で「紀州くちくまの熱中小学校」のプロトタイプを創り、授業を重ねながら、失敗をしながら、徐々にカタチを整え、運営をしてきました。毎回が変化の連続です。

1年が経過して、「一番の成果は?」と問われると、「多くのインフルエンサー、またその予備軍が誕生したこと」と答えます。

授業でお越しになった多くの先生方が、この熊野の地のファンになって下さり、それぞれの知見からこの地を発信して下さっています。また、ふるさと納税で応援をして下さっています。口コミで「熊野はよかったよ」と伝えて下さっています。

東京東信用金庫 澁谷会長と熊野本宮大社 九鬼宮司

また、生徒の皆さんも、授業を受けて、それを自分の力で消化し、行動に変えています。多くの仲間をつくり、多様性を感じながら、自らを変化させています。
今までは他人のSNSを見るだけだった人が、自らの言葉で、自分を、地域を発信し始めています。

これからの時代は「一人」で何かをするより、多くの仲間を集め、都度その時に応じた最適なチームを構成し、行動をする事が多くなると考えています。
覚悟を決める、物事を始めるのは「一人」かもしれないけど、動き始めると多くの仲間に、どれだけ知恵やネットワークを提供してもらえるか?。
それが地域内、また地域間のコミュニティ力だと思っています。

熱中小学校は、全国に12校+シアトルに1校の13校。
生徒さんが全国に約1000人、先生が200人以上。
この「熱中小学校プラットフォーム」のコミュニティ力は、非常に可能性を秘めています。
「1か月に1回、授業を受ける場所」と捉えるのか、「今までに存在したことのないコミュニティ」と捉えるのかで、その地域の行動は大きく変わると思います。

このコミュニティ力を有効活用するためには、インフルエンサーの存在は不可欠だと考えています。
また、インフルエンサーが発信したことを、さらに加速させるためのローカルメディア、オウンドメディアの存在も不可欠です。

そういう意味で、紀州くちくまの熱中小学校は「プラットフォーム」でしかありません。誰かが何かをしてくれる場所でもありません。
そこに集う「人」が主役です。
「人」と「人」が交わり、時にはぶつかり、本音を出して主張し、多様性を感じ、自らを変化、成長させる場所が、紀州くちくまの熱中小学校という「プラットフォーム」だと考えています。

開校して1年間は「イベント」は一切行わず、コミュニティ醸成にだけに注力しました。
入学条件が15歳以上だけの紀州くちくまの熱中小学校は、言い方は乱暴かもしれませんが「来る者拒まず、去る者追わず」です。
そういう環境では、人的信用関係が醸成されないと、この紀州くちくまの熱中小学校は継続できないと開校時から考えていました。

「何かしたい!!」「起業したい!!」と言う積極的な生徒さんには消化不良だったり、スピード感がないと映ったかもしれません。ただ、1年を経て、ようやくその土壌が整い始めたのではないかと思います。

紀州くちくまの熱中小学校は、次の新しいフェーズに移行します。多様性を、変化を、関わる多くの「人」の中で楽しみましょう。

山崎 史郎 先生(現 リトアニア大使)

紀州くちくまの熱中小学校に入学をして下さった多くの生徒の皆さま。
素晴らしい授業をして下さった先生の皆さま。
紀州くちくまの熱中小学校がある、和歌山県上富田町生馬地区の皆さま。
また、全面的に学校運営をご支援を下さる和歌山県上富田町役場奥田誠町長を始め行政職員の皆さま。
浦校長、長井教頭、上羽用務員、小出育英会会長(前 上富田町長)。
熱中小学校の創設者の堀田さん。
いつも頼りない事務局長を支えて下さる事務局スタッフの皆さま。
紀州くちくまの熱中小学校を応援して下さる多くの皆さま。

無事に1周年を迎えられた事に、心から感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございます。
これからも、引き続き多くのご支援を賜りますようお願いを申し上げます。

追伸:
宮崎こばやし熱中小学校 事務局の大山さんが紀州くちくまの熱中小学校の紹介動画を作って下さいました。
紀州くちくまの熱中小学校らしさが出ています(^.^)!!。
「こういう動画が作れるんだ」ということを知るだけでも、大きな刺激になりました。

今後、 宮崎こばやし熱中小学校と紀州くちくまの熱中小学校は、映像や動画配信などを通じて、積極的にコミュニケーションを図り、お互いの生徒さんの交流を深めていければと考えています。
宮崎こばやし熱中小学校 公式ホームページ
https://necchu-kobayashi.com/
宮崎こばやし熱中小学校 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/necchukobayashi/

PHOTO: Nobuhiro Kaji
MOVIE: Masaya Oyama