私の紀州くちくまの熱中小学校の使い方 ~鍜治 暢宏さん編~

1. インプットの場として

熱中小学校とは、政府の地方創生交付金の支援を受けながら展開する「大人の社会塾」で、地方創生や起業家育成、地域交流の活性を目的に掲げています。

この目的に一致して、「私の『紀州くちくまの熱中小学校』の使い方」もまず、自分へのインプットの場となります。
私の脳を刺激しに来てくださる講師は素晴らしい経歴をお持ちの先生方ばかりです。紀州くちくまの熱中小学校の授業のために全国各地から上富田町へお越しになります。
その授業は「難しい」と言うより、とても「魅力的」です。まったく身構える必要はありません。

印象に残った授業

私が、これまで受けた授業の中で、印象に残った授業を一つ紹介したいと思います。

  • 講師:山崎 史郎 先生(現・駐リトアニア特命全権大使、元・内閣官房まち・ひと・しごと創生本部 地方創生総括官)
  • 教科:特別講義「人口減少と社会保障」

この授業で学んだことは、日本の人口減少の原因は

  • 地方から都市部への若者の流出(きっかけは進学・就職が多い)
  • そのまま、出生率の低い都市部での結婚・出産

であり、結果として

  • 地方の人口減少・都市部の人口増(一極集中)
  • 日本の人口減少

という負の循環が見えたことでした。
私にとっては、地方を創生するヒントがぎっしりと詰まった授業でした。

まず地方から都市部への人の流出を食い止める必要がある。
そのために自分ができることは

  • 地産地消(地元の商店で買う)
  • 地方の魅力を発信する(地方の当たり前が都会人のワクワク!?)
  • 魅力ある仕事・人の創出

ということです。決して一人のパワーでは解決できることではありませんが、もしこのようなインプットがなければ、地方創生のHow Toを考えるきっかけにもならなかったと思います。

毎回、授業の後には「茶話会」があります。

先生と直に語れます。
先生の著書にもサインをいただけます。握手もしていただけます。

2. 出会いの場として

紀州くちくまの熱中小学校のもう一つの魅力は、いろいろな人との出会いです。

この学校に集う生徒は農家や公務員、福祉関係の方までさまざまな方が在籍しています。
しかも、地域を盛り上げたいという強い情熱を持つ方や向上心の高い方がたくさんいます。
こんな方々と横のつながりを築くことができるのです。
会社関係でも家庭でもない、横方向のフラットな仲間に出会うことができます。

かくいう私も、クラブ活動などを通して私自身の活動を横へ、横へ広げました。
入学してなければ絶対に訪れなかった場所、会わなかった人がたくさんいます。

3. 趣味を楽しむ場として

紀州くちくまの熱中小学校にはいくつかのクラブ活動があります。

私は「写真部」の部長を勤めておりますが、これも、ひょんなことから発足したクラブなのです。
入学式の日に肩からカメラをぶら下げたメンバーが「カメラ部があったらいいよね~」と言っていたら、その日に創部が認められちゃったんです。
勢いで発足した写真部ですが、ちゃんと毎月活動があり、みんなで写真を撮りに出かけたりカメラ講座を開いたり。

写真部は創部から1年を迎えるため、さらなる活動を展開できるようにしたいと思っています。

他にも、自転車部や音楽部などがありますが、今回は少し風変わりなクラブを紹介させて下さい。

それは「居酒屋くちくまの」というクラブです。
活動はもっぱら校外活動が多いようですが(笑)、部員でない生徒にとっても大きな存在です。
その理由は、授業後の「茶話会」が拡大され「懇親会」や「忘年会」が開かれるようになった場合、威力を発揮してくれるのがこのクラブだからです。
段取りや準備がとても大変なのですが、沖田部長の綿密な計画により毎回大成功を収めています。

参考までに、入れるクラブには1つとは決まってはいないので、掛け持ちしている生徒も少なくありません。

* 最後に *

「紀州くちくまの熱中小学校は『居酒屋 』みたいな場所です。」

この言葉は前出の「居酒屋くちくまの」の沖田部長の言葉ですが、これは紀州くちくまの熱中小学校をうまく言い表しています。

居酒屋には料理の味を楽しみに来る人、仲間との会話を楽しみに来る人、料理の技を盗みに来る人(学びに来る人)などさまざまいますよね。
紀州くちくまの熱中小学校もこれに似ていて、いろいろな活用の仕方・楽しみ方ができます。

さて、あなたなら、どのように紀州くちくまの熱中小学校を楽しみますか?